スナフキンのひとりごと for 『私季 プロローグ〜後藤勇一郎ヴァイオリンソロコンサート』
ムーミン谷に、一つの光が舞い降りた。 それは、ムーミン谷の皆が待ちわびていたであろう光。いや、全ての人々が待ちわびていたに違いない光だった。
ムーミン谷の皆は、その光に吸い寄せられ、一所に集った。するとその光は瞬く間に大きく輝きはじめ一つの星になった。
そう、スナフキンが心待ちにしていた、GOTSUこと後藤勇一郎の初ヴァイオリンソロコンサートが開かれた。
場所は、東京にある音楽の友ホール。会場はたくさんの人で埋め尽くされ、予定していた席が足りなくなるほど。
こんなにうれしいことはない。晴れの舞台にこんなにもたくさんの人が集まってくれて。
本当に誰もが待ち望んだこの日。前日の台風が過ぎ去って、この日を喜び讃えるような雲一つ無い快晴。天もこの日をまっていたかのようだ。
当日は、ソロアルバムのナンバーをふんだんに披露し、演奏中は皆、固唾をのんでGOTSUのすばらしい演奏に聴き入っていた。
前半のGOTSUの出で立ちは、さながらジェダイの騎士、オビワンケノービ、音楽の騎士というところか。楽曲もそれぞれ個性あるものばかり。
前半第一部のプログラムは、こうだ。
第一部
- プニャーニの様式による前奏曲とアレグロ
- 波
- 愛の悲しみ
- メロディ〜なつかしい土地の思い出より〜
- ブエノスアイレスの冬
皆はどの楽曲に興味を持っただろうか。是非アルバムを聞き返して思い出して欲しい。
後半のGOTSUは、前半とは異なり、華やか、さわやかな出で立ちで登場。後半の楽曲にあわせた装いだった。
果たしてどのような演奏を披露してもらえるのだろうか。
後半第二部のプログラムは、こうだ。
第二部
- 枯葉
- 私季:春〜麗らかな日々〜
- 私季:夏〜うだるような・・・〜
- 私季:秋〜枯葉舞う頃〜
- 私季:冬〜凍てつく大地〜
お待ちかねの、「私季」。それぞれの季節が、皆に伝わっているのがすごく良く感じられた。皆がそれぞれの楽曲毎にさまざまな雰囲気を感じ取りさまざまな思いをよせただろう。
それこそ、「私季」が伝えたいことなのだろうか、と私は勝手に解釈したが、どうだろうか。
そしてとうとう、惜しまれながらも、アンコール曲が披露された。皆もうすうす感じていたのだろう。その思いとともに始まった曲は、
Encore:チャルダーシュ
そう、GOTSUと言えばこの曲と言われるほど有名なこの楽曲。さらにふつうではなく、伴奏泣かせの、その時にしか聞けない、二度と同じ曲は聴けないと言われるGOTSUのダイナミックなアレンジが加わった楽曲である。
この日の全ての思いをぶつけるかのような、超絶超技のアンコールであった。
この日のすばらしいひとときを皆と共有できたことを、うれしく思い、またこのすばらしいひとときを共有できる日が来ることを祈りつつ...
当日の1コマ・・・
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会場の風景。Audienceがいっぱい。 |
演奏前にご挨拶を。 |
涙で潤んでますが、雄姿を。 |
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あまりのスピードにカメラが追いつかず、思わぬ形できれいな弧を描きました。 |
すばらしいピアノの演奏、ありがとうございました。 |
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