『私季・秋』コンサート Report from GOTSU

2003年11月6日(木) @東京都品川・『品川教会・グローリアチャペル』

前日の夜の大雨から、GSP公演初めての雨となるかと危惧されましたが、普段の行いが良いせいか、当日は空は雲が多めとは言え青空が広がり、初秋のように暖かく、薄手の上着で十分な陽気。

私季コンサートと題して春にスタートしたGSPのコンサートも、今回で3回目。場所を通常のオペラシティから、秋のシーズンに相応しい品川教会グローリアチャペルに移し、長年の夢であった弦楽合奏をゲストに迎えるという、スペシャルな内容でお届けしました。

まずはゲネプロの様子を写真にてご紹介。

! 普段着での一件リラックスしたゲネプロの様子
! でも荘厳な会場の雰囲気には緊張感が・・・
! 真剣に最終チェックをするメンバーの皆さん!

そして本番。GSPを応援してくれるお馴染みのお客さんが大勢駆けつけてくれて、シックな教会の雰囲気と共に始まりました。当日のプログラム、まずは前半です。

  1. チャルダッシュ
  2. 赤とんぼ変奏曲
  3. 秋心
  4. Maple Waltz

お馴染みの「チャルダッシュ」に始まり、あとの3曲は全て新曲。

「赤とんぼ変奏曲」は、前回のコンサートで、秋心用にリクエストをいただいた中に入っていなかった「赤とんぼ」を、そのシンプルなメロディを生かし、様々な音楽のジャンルにアレンジし、まさにアレンジの妙で赤とんぼの人生を描いたものに仕立てました。当日はそのアレンジに沿ったストーリーを朗読し、その後に演奏。アレンジの意図が少しでも分かりやすく伝わっていたらとても嬉しいです。詳しい内容はコンサートで聞いてくれた人の心だけに・・・又次回の演奏をお楽しみに。

「秋心」は10月の私季〜anotherで初めて演奏した曲。リクエストに基づきメドレー形式に仕立てる恒例の「心」シリーズの秋バージョン。選択した曲は「小さい秋みつけた」「紅葉」「秋桜」。これらを原曲とは大きく世界観を変えたアレンジに仕立て、なおかつこの心シリーズではお馴染みとなった、それぞれの楽曲をピアノの名曲風にアレンジしメドレーとしてつなぐ形式にてまとめ上げました。今回取り上げたピアノの名曲は難曲が多く、それをGSP最良のパートナーの一人である西脇千花さんがこともなげに演奏をする。いつもの事ながら素晴らしいプレイを披露してくれました。聴衆も彼女のピアノには十分すぎる程満足してくれた事でしょう。詳しくお聴きになりたい方は、来年の秋までお待ち下さい!

最後の「Maple Waltz」は今回のコンサート唯一のオリジナル新作。これも恒例となった、各季節を描いたワルツシリーズの秋バージョン。Maple=かえで。色付いたかえでがひらひらと舞い落ちる様を描いた自信作です。

! いつもの事ながら熱演、あれっ?衣装が違う・・・まっいいか。

そして後半、いよいよ「Glorius Strings Party」の登場!まずはプログラムを。

  1. 枯葉
  2. Wave
  3. 春〜麗らかな日々〜
  4. 夏〜うだるような・・・〜
  5. 秋〜彼は舞う頃〜
  6. 冬〜凍てつく大地〜
  7. Encore:ゆるやかなワルツ

「枯葉」「Wave」はヴァイオリンソロと弦楽合奏のみの共演。中でも枯葉には弦楽合奏の壮大なイントロがつき、ヴァイオリンソロは、この会場の作りを生かし、舞台袖ではない別の所から登場!聴衆の驚きを誘いました。その登場シーン、聴きに来ていただいた方の評判は概ね良好!写真に残せなかったのは残念ですが、又同じ場所で同じ事が出来ればと、楽しみはとっておきます。会場の響きも、弦楽合奏のメンバーの音の素晴らしさを後押しし、更なる豊かな響きへと誘う。一緒に演奏していて、真綿でくるまれたような心地よさで、最高の気分でした。

この2曲で、この弦楽合奏の素晴らしさを十分ご堪能いただいた後は、いよいよ長年の夢であった「自作の四季を弦楽合奏と共に」が実現。この曲からは前半も素晴らしいサポートをしてくれた西脇さんも参加。言葉では語り尽くせない、壮大なスケールで演奏をお届け出来たと思います。ヴァイオリニストとして、作曲家として、まさに感無量の時間が過ぎていきました。

! 「Glorius Strings Party」は黒で統一、後藤も荘厳な雰囲気と秋をシックな衣装で演出(したつもり)
! 念願叶い、天にも昇る気持・・・の様子

アンコールには、いつもの「ゆるやかなワルツ」を、弦楽合奏でのアレンジでお届けし終演。最高のひとときはあっと言う間に過ぎ去っていきました。

終演後は宣伝材料用に写真を撮り直したり等、メンバーには最後の最後までお付き合いいただき、そしてこの喜びを持続すべく打ち上げに突入!

打ち上げは「Glorius Strings Party」の幹事である、某女史の完璧なまでの仕切で、これまた最高の時間が過ぎていき、長い一日が終わりました。

! 終わって開放的な表情。皆さん笑顔!(本当に有り難うございました!)
! すごいスリーショット、(左から)花崎・後藤・原
! 水のように、浴びるようにお酒を量で勝負する方達・・・(匿名希望)
! 西脇さん、いつも大変な譜面をご苦労様!譜めくりをしてくれた都丸さんと共に・・・
! 社長!!!本当にお世話になっています・・・。

最後になりますが改めて、聴きに来てくれた方には心から感謝いたします。次回の私季・冬まで、約3ヶ月程間が空きますが、それまで後藤勇一郎を忘れずに!そして又のご来場をお待ちしております。