第六章【前進】〜October, 2001〜
2001年10月下旬のとある日、朝から晴れあがった空、心地よい陽気のこの日は初めての出
会いの日。
これからずっとお付き合いする事になるであろう、このソロプロジェクトを支えてくれる新しい
仲間、某レコード会社のディレクターO女史。とても明るい笑顔が印象的なO女史と、初めて会
ったとは思えないほどの話の弾みよう。これから先の制作がとても楽しみだ。
まずはデモテープを聴いた感想を話していただき、「私としては是非創りたいと思っています」
との一言を頂く。大感動!!!ただし「会社のOKをもらうのはこれからです」の注意書き付き
であるが。
その後、録音曲目や楽器編成、時期や場所等を事務所の社長及びスタッフを交えて話し合う。
社長がどうしても入れて欲しいという懐かしのあの曲や、オリジナル楽曲に関してのコンセプト、
アルバムトータルでのイメージなど、話は尽きない。話が出尽くしたところで社長が「今すぐに
でも発売したい」という頼もしいお言葉、しかしながらただ出すだけでは先につながらないとい
う一言も付け加えられ、プロモーションや僕の楽曲制作も含めて2002年初頭を録音する時期
として目標に設定して、この日の初ミーティングは終了。話を聞いていると全てが自分にとって
有り難い話ばかり。これから先が本当に楽しみであり、まるで夢を見ているような一日であった。
その後何度かのミーティングを重ねて、楽曲及び楽器編成を練り、楽曲に関してはあるテーマを
持ったオリジナル曲と、クラシックからポピュラーまで幅広いジャンルの、そして後藤勇一郎に
とって思い出深い曲ばかりを集めた既成の曲を混在させた内容に、そして楽器編成は当初の予定
通りヴァイオリンとピアノのデュオでいく事に決定する。又録音時期を3月中旬、場所を群馬県
にあるとあるホールに決定。こうしてソロプロジェクトがいよいよ現実となった。
ここまで来るのに紆余曲折があったが、この第六章まで登場してくれた全ての方に、まずは感謝
の意を述べさせていただきたいと思う。又ここには登場しなかったが、影で支えてくれた多くの
協力者に感謝の気持ちを捧げたい。